
岩手県奥州市江刺の地で、味を大切にりんごを育てています。
土地の力、受け継いできた歴史、日々の手仕事を通して、樽輪りんご園ならではのおいしさをお届けします。
産地について – ABOUT THE ORIGIN江刺というりんごの名産地
岩手県奥州市江刺は、知る人ぞ知るりんごの名産地です。江刺で育ったりんごは市場関係者からも「他の産地のものと食べ比べても全然味が違う」と高く評価されており、特産の「サンふじ」の初競りでは1箱(10kg)100万円という最高値がつくこともあるほどです。
江刺のりんご農園は標高によって、川沿いの「平場」、山の上にある「山手」、そしてその「中間」の大きく3つのエリアに分かれます。
当園がある「広瀬字樽輪(あざたるわ)」は、江刺の中でも中間の標高に位置し、粘土質の土壌に恵まれた地域です。川沿いの栄養豊かな土地が野菜づくりに向いているように、樽輪の粘土質の土壌は、りんごの味をじっくりと育ててくれます。水分や養分の動きがゆるやかなこの土地では、実にうまみが凝縮されやすく、収穫の時期を見極めることで、深みのある「完熟」の味わいが生まれます。

歴史について – HISTORY40年の歩み、受け継がれたりんごづくり
当園の歴史は、約40年前に3軒の農家が共同で立ち上げた「樽輪りんご生産組合(りんご団地)」から始まりました。代々続く専業農家ではなく、会社勤めをしていた代表の父を含め、りんご作りに初めて挑戦する仲間たちが、農協の指導を受けながら一歩ずつ技術を学び、ゼロから築いてきた農園です。

● 創業
3軒の農家が集まり、ゼロから出発
会社員だった代表の父をはじめ、りんごづくりに新しく挑戦する3軒の農家が「樽輪りんご生産組合」を設立しました。農協の指導を受けながら、土づくり、剪定、収穫まで一つひとつ学び、江刺の地でりんごづくりを始めました。
● 転機
受け継ぐべき農園として
長い年月の中で、立ち上げに関わった仲間たちはそれぞれの節目を迎え、農園のこれからを考える時期が訪れました。これまで大切に育ててきた樽輪のりんごづくりを、次の世代へどうつないでいくか。その想いが、現在の歩みにつながっています。
● 決意
「江刺のりんごを、ここで途絶えさせたくない」
その時、現在の代表が「江刺の素晴らしいりんごをここで途絶えさせるのはもったいない」と一念発起。農園を受け継ぐことを決意しました。決して簡単な道ではありませんでしたが、江刺のりんごの価値と、この土地で育つ味を信じ、情熱を持って農園と向き合ってきました。
● 現在
株式会社樽輪りんご農園として新たな歩みへ
組合として歩んできた歴史を大切にしながら、現在は「株式会社樽輪りんご農園」として新たな形で農園を運営しています。東京ドーム約2個分にあたる8.5ヘクタールの園地で、これまで受け継いできた技術と想いを活かし、今日も一つひとつ丁寧にりんごを育てています。
ブランドについて – TARUWA APPLE「江刺りんご」と「樽輪りんご」について
皆様がよく耳にする「江刺りんご」とは、農協の厳しい選果基準をクリアし、共選共販によって出荷されたりんごだけが名乗ることのできる特別なブランド名です。当園で収穫されるりんごの多くも、この基準を満たし、「江刺りんご」として全国へ届けられています。

江刺りんご
農協の厳格な選果基準をクリアしたブランド品
農協の共選共販によって出荷された、基準を満たした高品質なりんごだけが「江刺りんご」と名乗ることができます。当園で収穫したりんごの大部分は、このルートで全国へ届けられています。
樽輪りんご
直売・オンラインでお届けする、同じ畑のりんご
当園が直売やオンラインショップ、地元スーパー等でお届けしているのは、少しのキズやサビがある「訳あり品(家庭用)」や、ごく一部の贈答用りんごです。農協を通していないため「江刺りんご」の名称は使えませんが、中身は同じ江刺の地で手塩にかけて育てた美味しいりんごです。
栽培へのこだわり – GROWINGおいしさを大切にする栽培
東京ドーム約2個分にあたる8.5ヘクタールの園地で、私たちは「本当においしいりんご」を届けることを大切にしています。見た目だけにとらわれず、土地の力、太陽の光、木の状態を見極めながら、りんご本来の味わいを引き出す栽培に取り組んでいます。
01
太陽の光を浴びて育つ無袋栽培
当園では、りんごに袋をかけず、太陽の光をたっぷり浴びせて育てています。また、色付けのためのシルバーシート(反射シート)は使用せず、りんごのお尻の「地色(じいろ)」を見て収穫のタイミングを判断しています。青みが抜け、黄色や飴色へと変わっていくサインを見極めることで、しっかり熟したりんごをお届けしています。
02
自然の力を活かした減農薬の取り組み
りんごづくりでは、木や実を健やかに保つことが大切です。当園では、ハダニ対策として農薬だけに頼るのではなく、ハダニを食べる天敵の「カブリダニ」が増えやすい環境づくりにも取り組んでいます。自然の力を活かすことで、農薬の使用をできるだけ抑えながら、健やかな園地づくりを目指しています。
03
味をつくる冬の剪定
代表が特に大切にしているのが、冬に行う「剪定」作業です。木の形、枝の伸び方、光の入り方を見極めながら、翌年においしい実が育つよう一枝ずつ整えていきます。機械では替えのきかない、人の目と手による仕事が、りんごの味を支えています。
04
木をいたわる摘果作業
夏にかけて行う「摘果」は、木に実らせるりんごを選び、残す実にしっかり栄養が届くようにする大切な作業です。木への負担を軽くし、ひとつひとつの実を健やかに育てることで、その年だけでなく、翌年以降もおいしいりんごを実らせる力につながっていきます。